創作工房Factory8

Yellow5-Religion Factory
日本人の信仰心をめぐる旅
第1回 八百万(やおよろず)の神々は“多神教”ではない?
  ― 日本神道に見る「一神教的秩序」と“神の構造”を読み解く ―

 「日本は多神教の国」としばしば語られます。確かに、日本には「八百万(やおよろず)の神々」という言葉がある通り、無数の神々が存在するかのように見えます。しかし、日本の神道を深く紐解くと、その構造はむしろ“多神教的な外見”を持ちながら、きわめて“秩序ある一神教的な体系”を有していることがわかります。今回は、日本人の信仰観の本質に迫り、「神々の世界」に潜む秩序と意味を解き明かしていきます。→→→本文

第2回 神仏習合の深層──空海、秦氏、そして日本的信仰の融合構造
 日本の宗教文化を語るうえで欠かせないのが「神仏習合」です。これは、神道(八百万の神々)と仏教(如来・菩薩)を一体と見なす宗教的な融合思想ですが、実は決して自然発生的に始まったわけではありません。神道と仏教は、世界観も儀礼の形もまったく異なります。
・神道:目に見えない自然や先祖霊に宿る“気配”を尊び、清浄さ(祓い)を重視する
・仏教:如来や菩薩といった偶像を拝み、“業”や“輪廻”といった人生観を持つ

 本来なら対立するはずのこの二つの宗教が、なぜ日本では深く溶け合ってきたのでしょうか。そのキーパーソンこそが、空海(弘法大師)であり、そして彼の思想と行動を支えたもうひとつの系譜、秦氏と古代キリスト教的精神の影響です。→→→本文

第3回 「祟り」と「善神・悪神」の世界観──日本人の霊的倫理と民度を支えた信仰構造
 SNSやネット掲示板、ニュースコメント欄には、目を覆いたくなるような誹謗中傷、分断、悪意が日々渦巻いています。現代の日本社会は、経済不安や孤独、自己責任論といった負の要素によって“霊的にも穢れた状態”にあるとすら感じる人も多いのではないでしょうか。

 そうした中で、神社に参拝し、「清める」ことを日常的に実践する人々が静かに増えています。これは単なる習慣ではなく、日本人が古代から持ってきた「邪悪なものに触れると、魂が穢れ、災いを招く」という倫理観の現れです。→→→本文

第4回 天御中主神とヤハウェ、天照大神とイエス・キリスト
 「宗教の世界では、「唯一神を信じる一神教」と「八百万の神々を信じる多神教」は相いれないものとして語られがちです。しかし、日本の神道は一見多神教に見えて、その根底には「ただ一柱の至高神=根源神」の存在を強く意識しています。
それが、天御中主神(あめのみなかぬしのかみ)という存在です。

 この神が、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教の唯一神「ヤハウェ」と本質的に通じているのではないか?というのが今回の考察の出発点です。→→→本文

第5回 日ユ同祖論から読み解く日本民族のルーツと神道の深層構造
 日本と古代イスラエル――。一見まったく異なる文明圏に属する両者ですが、神話、言語、風習、宗教観などに驚くほど多くの共通点が存在します。この説は、「日ユ同祖論(にちユどうそろん)」と呼ばれ、古くは江戸時代の学者から、戦前・戦後の宗教研究者、さらには海外のユダヤ学者にも注目されてきました。
 本記事では、単なるロマンにとどまらず、信仰の深層構造から日本民族と神道の起源を読み解いていきます。→→→本文

第6回 日本人のYAP因子と民族融合の神秘
 ― 日ユ同祖論・エドムとイスラエルの“合流”説 ―。→→→本文

第7回 祓いと贖い ― 神道とユダヤ教に共通する「罪の清め」と「霊的回復」の構造
 神道とユダヤ教──一見、地理的にも文化的にも隔たったこの二つの信仰には、実は**「罪を清める」という宗教的本質**において多くの共通点が見られます。

 日本の神道における「祓(はら)い」や「禊(みそぎ)」、ユダヤ教における「贖罪(アトーンメント)」や「清めの儀式」は、どちらも神聖と穢れ、光と闇の境界をどう乗り越えるかという深いテーマを含んでいます。今回はその共鳴の構造を見ていきます。→→→本文


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